2000年10月10日
「おかんが上京してきた!!」
 今コレ書いてるのは10月9日体育の日夜6時。いつもはある定例会議が「ぷらちなロンブー」「ASAYAN」「ヤミツキ」の3本とも本日ロケでスタッフ全員出動のため3本とも無くなったため、必然的に「自宅で原稿日」ということになってしまった。そのため、この「オオフグリデゴメンネ」久しぶりにシラフにて執筆しておるのだ、珍しく・・・・(私、大酒飲みながら、昼間っから酒を飲むことだけは自らの禁じ手にしておる。それやると、”恐怖の連続24時間飲み続け”がスタート、そのまま入院するハメになるコトを、中島らも御大がそうなっていったのを目の前で見て知っているからでアール。ま、ビールは酒のうちに入らないのでたまにランチで飲むけどさ)

 で、今日はいつもの投票&お題エッセイはお休み(リアクションくれたみんなアリガトウ!来週からの参考にします。)
 それは何故かとたずねたら〜♪
 実は、先週の金曜土曜の2日に渡ってうちのおかんが上京してきたのだ。そのあまりの関西パワーに圧倒されるコト山のごとしであった。
 私、この8月に急に思い立って建売りの一軒屋を衝動買いしてしまったのだが、「家を買う」ということはよくワカランかったのだが、かなり人生の中では重大なイベントのひとつらしい。
 まず、うちの社長に言われて、事務所のデスクのチーフの原田(通称:ハラ坊。藤井フミヤ命。シドニーオリンピックでドーピングで金メダルはく奪されたルーマニアのあの女の子っぽい北欧的ルックスを想像すれば、だいたいあってますな見てくれ)が、わざわざうちの家までやって来て、社長、古舘伊知郎御大、そしてハラ坊自身の新築祝いを持って来た。私、「事務所から何か贈ります!」ときいてうちの事務所のちょっとアナクロなセンスからして、てっきり「トラの皮の敷き物」とかくれるもんだとばっかり思っていたのでハラ坊が直接やって来てそりゃもうビックリさ。
 作家仲間からもリアクションが。そーたにサンに呼び止められヒソヒソ声で「ねっ、家買ったの?」別に悪いコトしてるわけちゃうっちゅーねん。
 なんか私のこのビンボくさいルックスからしてイメージ的に「安アパートで焼酎かっくらってTVゲームしてる奴」(ぐるナイ総合演出・伊藤慎一氏談)ってなのがあるらしくて、とても家買えるようには見えんらしく、ある会議ではエライ引き引きのリアクションされて困ったり・・・・。

 そして、先週。うちのおかんと、嫁の両親が「どんな家か見たい」と上京してきたのだ。(うちのおとんは、現在片足骨折中&松葉杖状態のため欠席)
 うちのおかん。金八先生PART1の校長先生役の赤木春恵をさらに寸詰めして豆タンクにしたのをイメージしていただくとわかりやすい。まあ、そのおかんが喋るの喋らんの。久しぶりに聞くネイティヴの関西弁で、これぞマシンガンと言わんばかりの勢いでぶちかます。
 「ええ家やないのー」「フローリングかいなー」「カーテンええセンスやわー」「わっ この壁、壁紙貼ってんの」「このテーブル買おたんや」「うわ〜クーラーでっかいわー」───そう、とにかく目に入った情報をそのまま口にする「関西系おかんの典型的トーク」をこっちが口をはさむヒマを与えないほどの早さでしゃべる、しゃべる(私、さすがに上京して10年たって、トークのスピードが東京のスピードに慣れてしまっていたことをおかんに思い知らされた。だいたい倍のスピードやね。バラエティの構成会議もおかんに比べればまだるっこしいトークの早さであろう)
 「きいてぇやー健司(弟の名)浮気バレてエライことにー」「尚美(弟の嫁の名)がソウジすんのほんまキライでなー」「健司もマンション売って家買う言うてんのよー」「お父さん、もうすぐ定年」───次から次へとこっちが一言もきいてないのに明らかにされていく「うちの実家の最新オモシロ情報トーク」、高橋尚子のマラソン並み、42.195`走り倒していくようにまあしゃべるのしゃべらんの。
 嫁の両親はすごくおとなしい人なので、ほとんどしゃべってない。うちのおかんの独壇場が延々と続く。
 「ほんま良かった良かった」「子供がちゃんとしてるのがイチバン」───合い間、合い間に「保守的な小市民的幸せの全肯定」をにおわせるトークを混ぜるのも「関西系おかんトーク」の特徴である。暗に「もう昔みたいにムチャしなや」とプレッシャーをかけて釘を刺してくるのだ。

 ベタで申し訳ないけど、夕食は下北沢の穴場的焼肉屋「まりたん」に招待。そこでも、おかんトーク炸裂!
 「この肉やわらかいわー」「何それ、お母さんも食べてみる」「真露、もらえる?」「ビビンバないの、ビビンバ。石で焼いてるヤツあるやん」「もうお腹いっぱい」「ええ肉おいしかったわー」───1人でウルサイっちゅうに!

 しかも「ちょっと事実をオモシロク語る」のが気にくわない。「近所の○○サン、姑さんともめて円形脱毛症が頭に10個もできたんよー(注:多分、7個くらい増やしてしゃべってる)それで、カツラかぶっててんけど風が吹いたらこんなんなって頭押さえて歩くのよー(注:そんなにオモシロク歩いてないと思う)」

 そう、ここまで書いてて思ったが、おかんの特徴を挙げてみると───「とりあえず思ったコトをまんま口にする」「とにかく早くしゃべる」「仕入れた情報は全部しゃべっとく」「事実を3割増しにオモシロクしてからしゃべる」「だが、最終的にはセオリーを逸脱しない無難な意見にまとめる」───これって、まんまバラエティ系のベテラン放送作家ではないか(笑)

 そうか、放送作家って「おかん」だったのか。町山広美の「放送作家小4男児生徒説」(チンコ!とか言ってよろこんでるおバカで幼稚な人種の意)と、ともに「放送作家関西おかん説」も唱えてみようか。

 会ってる間中、しゃべり倒して、おかんは東京に住む姉の家に泊まるため渋谷の街に嵐のように消えていった。私と嫁は、「おかん1人に、人あたり」してしまい次の日の日曜、一日中寝込んでしまったのであった。「おかんPOWER」おそるべし・・・・・・(おかんのイメージをイラストにしておきました。見てチョ!)


まだ体調ワルイ私。来週からは通常営業に戻ります。皆さんからのリアクション、がしがし下さい!!